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庭に埋設した小さなプールと周りの安全柵・ろ過装置の囲い

Pool / 外構工事の種類

プール

自宅のプールで最初に決めるのは、地面を掘って埋める埋設型にするか、地面の上に置く据置型にするかです。この一つで、費用の桁、工期、固定資産税の扱い、冬の仕舞い方が変わります。次に、水をきれいに保つろ過の仕組みと、水を張って捨てる水道と排水、そして子どもを守る柵です。ここでは、埋設型を中心に、費用の内訳、ろ過と水の扱い、安全柵、毎年の維持費を順に見ていきます。

写真はイメージです(AI で作成)

Cost費用の目安
埋設型(3m×7m前後)で 350万〜1,500万円以上(本体 200万〜1,000万円以上+施工 150万〜500万円以上)
Term工期の目安
FRP製は短く・コンクリート製は数か月
Permit申請
建築確認の対象になりにくいが、埋設型は固定資産税の対象になることが多い。排水の先は自治体に確認
Care耐用年数・手入れ
年間の維持費 15万〜40万円以上(電気 10万〜20万円・水道 2万〜5万円・薬剤 3万〜6万円)

目安は本文の出どころにある数字です。地域・敷地・材料で変わります。

自宅プールとは・まず決めること

自宅のプールは、庭に水をためて泳いだり涼んだりするための設備で、地面を掘って槽を埋める埋設型と、地面の上に槽を据える据置型に分かれます。埋設型は庭と一体に仕上がり、深さが取れ、長く使う前提の作りです。据置型は掘削が要らないため費用と工期を抑えられ、季節が終われば水を抜いて仕舞える製品もあります。

最初に決めるのは、どちらの型にするかと、誰がどう使うかです。子どもの水遊びが中心なら、浅く、見守りやすく、柵で囲いやすい形が合います。大人が泳ぐなら長さが要り、公開されている目安では3m×7m前後が家庭用の一つの基準として示されています。次に、水をきれいに保つろ過装置を置く場所、水を張る水道と、捨てる排水の先、そして冬の間どうするかです。

プールは作ってからの維持費が大きい設備です。公開されている目安では、年間の維持費が15万〜40万円以上とされ、電気代、水道代、薬剤費、固定資産税が積み重なります。本体の価格だけでなく、十年単位の維持費を見て、使う頻度と見合うかを家族で確かめてから計画に入るのが順番です。

埋設型の種類の比べ:FRP・鋼板パネル・コンクリート

埋設型は、槽の作り方で三つに分かれます。FRP製は、工場で成形した一体の槽を運んで埋める方式で、公開されている目安では本体が200万〜500万円程度、工期が短いのが利点です。形と大きさは製品の範囲に限られ、搬入の経路が要ります。

鋼板パネル製は、鋼の板を現地で組み、内側に防水のシートやライナーを張る方式で、本体の目安は300万〜700万円程度です。形の自由度と費用の間を取った方式で、ライナーは消耗品として張り替えの時期が来ます。

コンクリート製は、現地で型枠を組んで打つ方式で、本体の目安は500万〜1,000万円以上、工期は数か月単位です。形と深さ、仕上げのタイルを自由に選べ、庭の形に合わせた曲線や段も作れます。重く、土地に固着するため、固定資産税では家屋または償却資産として評価される可能性があるとされています。

据置型については、国内で出どころのはっきりした相場が見つからなかったため、ここでは目安を出していません。掘削と残土の処理が要らないぶん埋設型より安くなるのが普通で、製品の価格と、置く場所の床を平らにする工事、ろ過装置と電源、排水の先を合わせて見積もりを取ってください。

選び分けは、工期を短く費用を抑えたいならFRP、形と費用のバランスなら鋼板パネル、庭と一体の仕上げを望むならコンクリート、季節だけ使い仕舞えるものが欲しいなら据置型、という形になります。

種類・素材費用感耐久手入れ向く家・一言
FRP製(埋設)本体 200万〜500万円程度一体成形で漏水に強いろ過装置の点検週1回・フィルター洗浄月1回工期が短い。形は製品の範囲
鋼板パネル製(埋設)本体 300万〜700万円程度内側のライナーは消耗品同上。ライナーの張り替え形の自由度と費用の間
コンクリート製(埋設)本体 500万〜1,000万円以上長く使う前提同上。タイルの目地の手入れ形と深さが自由。工期は数か月。固定資産税の対象になりやすい
据置型出どころのはっきりした相場なし製品による季節が終われば水を抜いて仕舞える製品もある掘削不要で埋設より安い。床を平らにする工事と電源が要る

ろ過・水道と排水・安全柵(プールだけの所)

プールを他の外構と分けているのは、大量の水を張り、きれいに保ち、捨てる、という水の扱いと、子どもの溺水を防ぐ柵の二つです。

ろ過

水を入れたままきれいに保つには、ろ過装置で水を循環させます。公開されている目安では、ろ過装置は水質を保つために24時間365日動かすとされ、これが電気代の主な理由で、年間10万〜20万円が目安です。水を温める装置を使うとさらに増えます。手入れは、点検が週に1回程度、フィルターの洗浄が月に1回程度とされています。ろ過装置とポンプは音がするため、寝室や隣家の窓から離れた場所に置き、点検しやすい所に据えます。設備工事の費用は、配管と電気を含めて50万〜150万円が目安です。

水道と排水

水を最初に張る水道代は約5,000〜8,000円、蒸発と飛散の補充が年間2万〜5万円が目安です。問題は捨てる先です。塩素で消毒した水を一度に大量に流すため、雨水の排水に流せるか、汚水の排水につなぐ必要があるか、流す速さに制限があるかは、自治体の下水道の決まりで違います。排水の口と配管は槽を埋める前に作るため、着手の前に自治体の下水道の担当課に確かめ、工事会社と排水の経路を図面で決めておきます。

安全柵

子どもの水の事故で消費者庁が繰り返し注意を促しているのは、子どもは声や音を出さず静かに溺れることがあること、大人が目を離さず手の届く範囲で見守ること、子どもだけで水に近づけない工夫をすることです。家庭用の小さなプールでも、保護者が一人の子の体を拭いている間に別の子が溺れた事例が報告されています。公開されている目安では、小さな子どもがいる家庭ではプールの周りをフェンスで囲うことが前提とされ、高さは1.2m以上、門には子どもの手が届かない高い位置の掛け金や自動で閉まる鍵を付けることが挙げられています。人が乗っても沈まないセーフティカバーも有効とされています。柵は、プールを使うときだけでなく、使わない季節に水が残っているときにも効きます。使わないときは水を抜く、水を抜けないなら必ず覆う、という二つを決めておきます。

費用の目安と内訳

埋設型のプールの費用は、槽の本体と、掘削・基礎・設備・プールサイドの施工で決まります。公開されている相場をもとにした3m×7m前後の目安は、本体がFRP製200万〜500万円、鋼板パネル製300万〜700万円、コンクリート製500万〜1,000万円以上で、施工費が150万〜500万円以上、合計で350万〜1,500万円以上です。費用は地域・敷地・材料で変わります。

施工費の内訳の目安は、掘削と残土の処理が30万〜80万円、基礎工事が50万〜150万円、ろ過装置・配管・電気の設備工事が50万〜150万円、プールサイドと周りの外構が20万〜100万円以上です。残土の処理は、掘った土をどこへ運ぶかで変わり、搬出の経路が狭いと費用が上がります。

維持費は年間で、電気代10万〜20万円、水道代2万〜5万円、薬剤費3万〜6万円、固定資産税の増加が数万〜十数万円、合計で15万〜40万円以上が目安です。十年で見ると本体の価格に近い額になるため、見積もりの段階で維持費の見込みも出してもらい、使う頻度と見合うかを確かめます。

内訳目安変わる理由
本体(槽)200万〜1,000万円以上FRP・鋼板パネル・コンクリートで変わる(3m×7m前後)
掘削・残土処理30万〜80万円土の量と搬出の経路で変わる
基礎工事50万〜150万円地盤と地下水の状態で変わる
設備工事(ろ過装置・配管・電気)50万〜150万円ろ過装置の性能と台数で変わる
プールサイド・周りの外構20万〜100万円以上床材と柵の範囲で変わる
年間の維持費15万〜40万円以上電気10万〜20万・水道2万〜5万・薬剤3万〜6万・固定資産税の増加

費用を左右するもの

  1. 埋設か据置か(掘削と残土の有無)
  2. 槽の方式(FRP・鋼板パネル・コンクリート)
  3. 大きさと深さ(水の量がろ過と薬剤の費用に響く)
  4. 地盤・地下水と搬入・搬出の経路
  5. ろ過装置の性能と、水を温める装置の有無
  6. プールサイドの床材と安全柵の範囲

工期と流れ

工期は方式で大きく違います。FRP製は工場で成形した槽を据えるため短く、コンクリート製は現地で型枠と打設、養生、防水、タイルと進むため数か月単位が目安です。いずれも掘削、残土の搬出、基礎、槽の設置、配管と電気、プールサイドの仕上げ、水張りと試運転の順に進みます。

その前に、現地の調査で地盤、地下水、搬入と残土の搬出の経路、電源と水道の位置、排水の先を確かめ、自治体の下水道の担当課と固定資産税の担当課に扱いを聞き、見積もりを比べます。槽を埋めると配管と排水はやり直せないため、図面の段階で水の経路をすべて決めておくのが要です。夏に使い始めたいなら、前年の秋から冬に計画を始めると間に合います。

  1. 現地の調査と打ち合わせ1日地盤・地下水・搬入と残土の経路・電源と水道・排水の先を見る
  2. 自治体への確認1〜2週下水道の排水の決まり・固定資産税の扱い・屋根を掛けるなら建築確認
  3. 方式の決定・図面・見積もり・契約2〜4週水の経路と柵を図面に入れ、維持費の見込みも出してもらう
  4. 掘削→基礎→槽の設置→配管と電気方式で変わるFRPは短く、コンクリートは数か月
  5. プールサイド・柵→水張り・試運転数日〜数週ろ過装置の運転と薬剤の使い方の説明を受ける

法規と申請

屋外のプールは屋根と壁を持たないため、建築基準法の建築物に当たらないのが普通で、建築確認の対象になりにくい設備です。ただし、屋根を掛けて屋内プールにすると建築物として扱われ、増築の建築確認と建ぺい率の基準がかかります。屋根のあるプールを計画する場合は、自治体の建築指導課か設計者に先に確かめてください。

固定資産税は、公開されている解説では、屋内のプールは家屋として課税され、屋外でもコンクリート製など土地に固着したものは家屋または償却資産として評価される可能性があるとされています。多くの場合で課税の対象になり、年間の増加は数万〜十数万円が目安です。据置型で移動できる物は扱いが変わるため、自治体の固定資産税の担当課に確かめます。

排水は自治体の下水道の条例に従います。塩素を含む水を一度に大量に流すため、雨水と汚水のどちらの排水に流すか、流す速さの制限があるかを下水道の担当課に確かめます。安全柵については、海外の多くの国で設置が法律で義務づけられている一方、国内では一律の義務はないとされていますが、子どもの溺水を防ぐ備えとして、法規の有無に関わらず計画に入れるのが安全側です。隣家との関係では、ろ過装置の音と、水しぶきや声が隣家に向かわない配置を見ておきます。

失敗しやすい所

プールの後悔は、維持費が重い、使う回数が少ない、ろ過装置の音がうるさい、排水の先がなかった、の四つに集まります。どれも槽を埋める前の計画で分かる所で、特に水の経路と維持費は見積もりの段階で出してもらいます。

  • 維持費が重くて使わなくなるなぜ本体の価格だけで判断し、年間15万〜40万円以上の電気・水道・薬剤・税を見ていない。避け方見積もりの段階で維持費の見込みを出してもらい、十年分と使う頻度を家族で確かめる。
  • 排水の先がなかったなぜ塩素を含む大量の水を流す先を決めずに槽を埋め、あとから配管できない。避け方自治体の下水道の担当課に雨水か汚水かと流す速さの制限を確かめ、図面の段階で排水の経路を決める。
  • ろ過装置の音が気になるなぜ24時間動くポンプを寝室や隣家の窓の近くに置いた。避け方音の出る設備は窓から離し、囲いで音をやわらげ、点検しやすい所に据える。
  • 柵を後回しにしたなぜ使うときだけ見ていればよいと考え、使わない季節に水が残ったまま囲いがない。避け方高さ1.2m以上の柵と子どもの手が届かない鍵を最初から計画に入れる。使わないときは水を抜くか必ず覆う。
  • 搬入と残土の経路が狭かったなぜFRPの槽や掘った土を運ぶ道が狭く、クレーンや小分けの搬出で費用が上がった。避け方現地の調査で経路を測ってもらい、追加の費用を見積もりに入れる。

見積もりで確かめること

本体の価格が中心の見積もりでは、残土の処理、設備、排水、柵、維持費が抜けていることがあります。次の点を一つずつ確かめ、同じ条件で比べます。

印はこの端末の中だけで、どこにも送られません。

一緒に考えたい工事

プールの周りの床は、濡れても滑りにくいタイルや石、または木の床で平らに作ります。子どもを守る柵と門は、フェンスの工事として同時に計画し、座った目線の目隠しも兼ねられるかを見ます。夜に使うなら外構照明と防水の電源を、シャワーや足洗いには立水栓・散水の工事を、槽を埋める前の配管と一緒に決めておきます。プールサイドで過ごす時間が長いなら、アウトドアリビングのページの屋根と家具の考え方も合わせて読んでください。

よくある質問

自宅のプールはいくらぐらいかかりますか。

公開されている3m×7m前後の埋設型の目安では、本体が200万〜1,000万円以上、施工費が150万〜500万円以上、合計で350万〜1,500万円以上です。FRP製が安く工期が短く、コンクリート製が高く工期が長い傾向です。据置型は出どころのはっきりした相場が見つからなかったため、製品ごとに見積もりを取ってください。

維持費はどのくらいですか。

年間で、ろ過装置の電気代10万〜20万円、蒸発と飛散の補充の水道代2万〜5万円、塩素剤などの薬剤費3万〜6万円、固定資産税の増加が数万〜十数万円で、合計15万〜40万円以上が目安です。水を温める装置を使うと電気代はさらに増えます。

ろ過装置は止めてもよいですか。

公開されている目安では、水質を保つために24時間365日動かすとされています。止めると水が濁り、薬剤で戻すのに時間と費用がかかります。長く使わない季節は、水を抜くか、覆って薬剤と運転の頻度を工事会社の指示に合わせて落とす形になります。

子どもの安全のために何をすればよいですか。

大人が目を離さず手の届く範囲で見守ることが基本で、子どもは声や音を出さず静かに溺れることがあります。公開されている目安では、周りを高さ1.2m以上の柵で囲い、門には子どもの手が届かない鍵を付け、人が乗っても沈まないカバーを使うことが挙げられています。使わないときは水を抜くか必ず覆います。

固定資産税はかかりますか。

屋内のプールは家屋として課税され、屋外でもコンクリート製など土地に固着したものは家屋または償却資産として評価される可能性があるとされています。多くの場合で課税の対象になり、年間の増加は数万〜十数万円が目安です。据置型で移動できる物は扱いが変わるため、自治体の固定資産税の担当課に確かめてください。

水はどこに捨てればよいですか。

塩素を含む水を一度に大量に流すため、雨水と汚水のどちらの排水に流せるか、流す速さの制限があるかは自治体の下水道の決まりで違います。槽を埋める前に下水道の担当課に確かめ、排水の口と配管を図面に入れておきます。庭に直接流すと地面がぬかるみ、隣地へ流れ出すことがあります。

参考にした資料

  • クレックス「注文住宅にプールを設置する費用とメリット・デメリット」(crexgroup.com)— 3m×7m前後の目安(本体200万〜1,000万円以上:FRP200万〜500万円・鋼板パネル300万〜700万円・コンクリート500万〜1,000万円以上、施工費150万〜500万円以上、合計350万〜1,500万円以上)、施工費の内訳(掘削・残土30万〜80万円、基礎50万〜150万円、設備50万〜150万円、プールサイド20万〜100万円以上)、ろ過装置の24時間365日運転・点検週1回・フィルター洗浄月1回、維持費(水道2万〜5万円・初回注水5,000〜8,000円・電気10万〜20万円・薬剤3万〜6万円・固定資産税数万〜十数万円・合計15万〜40万円以上)、FRPは工期が短くコンクリートは数か月、フェンス1.2m以上・高い位置の掛け金や自動施錠・セーフティカバー、固定資産税の扱い(屋内は家屋、屋外でもコンクリート製は家屋または償却資産の可能性)、海外では柵の設置が法律で義務づけられている国が多いこと
  • 消費者庁「子どもの水の事故を防ごう! 7月25日は世界溺水防止デー」(www.caa.go.jp)— 子どもだけで水に近づかせない工夫、大人が目を離さず手の届く範囲で見守ること、子どもは声や音を出さず静かに溺れることがあること、使わない水は抜く習慣
  • 消費者庁 子ども安全メール Vol.693「家庭用プールでの事故に注意」(2026年8月7日)(www.caa.go.jp)— 家庭用プールで、保護者が一人の子の体を拭いている間に別の子が溺れた事故事例が医療機関から寄せられていること
  • 西宮市「建築確認申請が必要な建築物」(www.nishi.or.jp)— 屋根を掛けて建築物にした場合の増築の建築確認(防火・準防火地域以外は10㎡超・防火・準防火地域は面積に関わらず対象)、建ぺい率等への適合(建築基準法6条)

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